写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

USB Type-C Hubを買い増したお話。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

最近こうして自宅で書き物をしたりをする事も多くなり、外出先でMacBook Proを使用する機会も増えてきたので、もうひとつUSB Type-Cハブが欲しいなと思っていたところ、Amazonでちょうど手頃そうで安価な製品を見付けました。

外出先で使用する場合はHDMIケーブルは使わないし、AnkerUSB Type-Cハブ7-in-1の場合PremiumとPowerExpandもUSBポートも2つしかないので、ちょっと物足りなさを感じる事もあったので今回はUSBポートは3つある物を選びました。

私が普段使用しているAnker PowerExpand+ 7-in-1 USB Type-Cハブ重量は114gとUSB Type-Cハブでは軽量な方なのですが、Amazonで目に入ったのがWisFoxというメーカーのUSB Type-C 7-in-1 ハブでした。重量は90.7gとかなり軽量です。

WisFox USB Type-C 7-in-1 ハブ

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WisFox USB Type-C 7-in-1 ハブ パッケージ

あまり聞き慣れないメーカーですが、ハブ本体にはMade in Chinaと記載されていました。Ankerも製造元は中国なので特に気にはなりませんけれども。

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WisFox USB Type-C 7-in-1 ハブ

開封してみると、至ってシンプルでコンパクトなドッキングハブ。見た目のデザイン的に高級感な質感があります。素材にアルミニウム合金を使用してるそうなので、放熱性もある程度期待できますし実際に使用していても少し温かいな、という程度です。

最近のMacBookはAirもUSBポートからType-C端子に変わりつつありますが、旧型のMacBook AirやWindowsのノートパソコンのようにUSBポートしかないモデルもあるので、そういった配慮をしているのかUSB Type-Cの変換アダプタが付属されていました。これは一番嬉しい誤算でした。

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USB Type-C 変換アダプタ

USB Type-C変換アダプタがあれば、ノートパソコンで手短にポータブルHDDやカードリーダーだけ使いたい時でも変換アダプタを用いれば非常に便利なので助かります。これ単品でも結構高いんですよね。

ポートの内容としてはUSB2.0ポートが1つUSB3.0のポートが2つの他、未だ根強いmicroUSBのポートもあるので、モバイルバッテリーやコンパクトデジタルカメラの給電にもちょうど良いですね。PD給電ポートも最近は増えていますが、ノートパソコンに給電しながらでないとPDの効果も薄いので、PDがなくても特に困りません。

宿泊先のホテルなどではLANケーブルが常備してあったりするので、LANポートも備えているのが嬉しいところ。

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LANポートとmicroUSBポート

Wi-Fi完備の場合でも有線LANの方がデータの転送とかも早いし、何かと安心感があるんですよね。

このドッキングハブにはSDカードスロットmicroSDカード(TF)スロットもあるのですが、付属のUSB Type-Cの変換アダプタと使い分けれるのは結構大きな利点でした。
カメラを使う場合は絶対にSDカードスロットは外せないので、SDカードリーダーを忘れてしまった場合でも最初からスロット付きのドッキングハブなら不安要素がないので安心です。

残念ながらHDMIポートはありませんが、外出先でHDMIを使用する事はあまりないので特に気になりません。同社が販売している6-in-1hハブだとHDMIポートがあるので、自宅で使いたい人はこちらが良いかも。ただ、6-in-1ハブの方だとLANポートがないのだけはちょっと残念。

お値段的には6-in-1ハブの方が若干安いですが、ハブの端子がType-CなのでUSB Type-C変換アダプタが付属していませんし、こちらはType-C端子製品のMacBookなどに向けて設計されているのかもしれませんね。

どちらを買うか悩んでいた際に、WisFoxというメーカーの製品は一部Amazonのクーポンが常時あるようでして、WisFox USB Type-C 7-in-1ハブが10%オフのクーポン適用で3582円だったのですが、6-in-1ハブは20%オフのクーポン適用で2864円でした。700円差なら変換アダプタが欲しかったのとLANポートがあるので私は7-in-1の方を購入しました。

元々このUSB Type-C 7-in-1 ハブは10%オフのクーポンも適用されて結構安いなと手に取った製品でしたが、Amazonギフト券1000円分も貰えるなら実質2500円弱と、コストパフォーマンスにはかなり優れている印象を受けました。

AnkerのPowerExpand+ 7-in-1ハブは5000円くらいしますが、半値でほぼ同等の使用感ですし当たりを引いた感じがしますね。製品保証も30日内返金対応1年間製品保証なので安心して使用出来そうです。

Sony製のカメラをImaging Edge WebcamというソフトでWebカメラ化。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

2020年8月20日にSony製のカメラがWebカメラとして使用出来るソフトウェア、Imaging Edge Webcamの公開がされました。今までSonyのカメラはImaging Egde DesktopOBS(Open Broadcaster Software)を併用する必要がありました。

しかし今回公開されたソフトウェアはキャプチャーボードを要することなく、ケーブル1本あればパソコンと接続する事でWebカメラとして使用する事が出来る画期的なソフトです。

対応OSは現在Windowsのみで、Mac OSは順次公開となるのか待ち遠しいところです。

Imaging Edge Webcam

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※ 画像 SONY 公式ページ より

私も今まではWebカメラとして使用していたのはSony Cyber-shot サイバーショット RX100VI(DSC-RX100M6)なのですが、Imaging Egde Desktopでリモート設定した上でかつOBSが必要でした。



OBSでは別途プラグインOBS Virtualcamも必要でして、Zoomなどでビデオ会議やリモート会議などで使用する場合は介するソフトが多く、パソコンへの負荷も多少なりありましたので今回公開されたソフトはOBSを経由する必要がないので大変助かりますね。

Imaging Edge Webcamに対応しているカメラは以下の通りです。

Imaging Edge Webcam対応機種

ILCE-7M2/ILCE-7M3/ILCE-7RM2/ILCE-7RM3/ILCE-7RM4/ILCE-7S/ILCE-7SM2/ILCE-7SM3/ILCE-9/ILCE-9M2/
ILCE-5100/ILCE-6100/ILCE-6300/ILCE-6400/ILCE-6500/ILCE-6600/ILCA-77M2/ILCA-99M2/ILCA-68/
DSC-HX95/DSC-HX99/DSC-RX0/DSC-RX0M2/DSC-RX100M4/DSC-RX100M5/DSC-RX100M5A/DSC-RX100M6/DSC-RX100M7/DSC-RX10M2/DSC-RX10M3/DSC-RX10M4/DSC-RX1RM2/DSC-WX700/DSC-WX800/ZV-1


※ Sony公式ホームページより

2020年6月19日に発売されたばかりで人気を博しているVlogカメラ、Sony VLOGCAM ZV-1に合わせてのWebカメラ化ソフトウェアの公開かと思われていましたが、ZV-1発売から約2ヶ月後のWebカメラソフトウェアが公開になったのはある程度日数が必要だったのかもしれませんね。

Imaging Egde DesktopとOBSの組み合わせとは違い、Imaging Edge Webcam単体で使用した場合は1024×576ピクセルの出力固定がされているという点が大きく異なる点でしょうか。

ライブ配信などでは必要な環境は全く異なりますし、オンライン会議だけの用途と考慮しても十分な出力解像度。ユーザー側で設定出来ればマストでしたが初公開バージョンですし、これからMac OS版が公開されるのも含めて細かなブラッシュアップした上でのバージョンアップに期待が高まります。

レンズの前玉に大きなゴミが混入していた。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

先日撮影をしまして、帰宅後は毎回念入りにカメラとレンズの清掃をしているのですが、その際にとてもショックな事が起きました。

レンズ交換式カメラを使用していればいつかは訪れるであろう、。今回はLEDライトで照らすと、とても大きなゴミが混入していたのを発見していまいまして結構落ち込んでいます。

レンズ内にゴミが混入

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Canon EF70-200mm F4L IS II USMの前玉に大きなゴミ

この大きさのゴミが混入するのは初めてです。レンズ清掃の際、LEDライトなどでレンズを照らすと前玉は汚れている事が結構あります。
私が使用しているLEDライトは小型のハンディライト兼用なので普通の色ですが、ゴミや埃などを確認する際は青色のLEDの方が見やすいです。

なにかと1本LEDライトがあると結構捗ります。こちらはその記事です。

www.t-nby.com

細かな塵や埃はよく付着していますが肉眼でも言われないとわからない程度であれば、Canonサービスセンターでメンテナンスに出しても大抵は「写真への映りに影響はないですよ」と言われる事が多いのですが、さすがにこの混入物は大きいですね…

近々Canonサービスセンターに持ち込んでお話を聞いてみようと思うのですが、ずっと付着したままというゴミではなく…どちらかと言うと繊維的な何かがレンズ内で彷徨っているという感じです。ズームレンズを使用している以上、こういった事態はいつかはやってきます。

オーバーホールともなればAF駆動ピント合わせなど動作面では全く問題ないので、恐らく清掃のみになるとは思うのですが、それでも22,000円…結構財布には痛い出費となってしまいます。
自分で前玉だけ取り出して清掃するというのも少し考えましたが、高級品のLレンズを素人が迂闊に手を出すべき事ではないと思いますし、その道のプロに見てもらうのが最適かなと思いますね。

ジャンク品で分解清掃の練習をするのも良いかもしれない

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※ 画像はイメージです / PetaPixel より

ジャンクカメラジャンクレンズは中古カメラ店や中古ハード店でよく見掛ける、ご自由にお持ちください〜数千円単位ピンキリですが、清掃でも難しい範疇とされるカメラのイメージセンサークリーニングや、レンズの分解清掃(オーバーホール)などの練習台としてこなしていく良い機会なのかもしれないと思った昨今でした。

今回発覚した大きなゴミの混入は望遠ズームレンズでしかも前玉なので、ボケに支障が出ないか心配ですね…早急にCanonサービスセンターで見てもらう事にします。

Sony α7S IIIがCanon ROS R5より発熱しやすいという情報。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

先日Canon EOS R5が動画撮影による発熱情報を記事にしましたが、どうやらSony α7S IIIがCanon EOS R5よりも発熱しやすいという問題があるようです。

α7SIIIISOの常用域が 80-102400拡張域のISOが40-409600、ダイナミックレンジは15EVを実現するという驚異的なスペックを発表しました。
排熱の問題は設計段階で熱伝導性に優れたグラファイト素材を採用、放熱経路を最適化、フルマグネシウム合金ボディを使用する事での放熱性を確保などの独自技術が施されています。

Sony α7S IIIは特定条件下ではCanon EOS R5よりも発熱しやすい

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※ 画像 Sony 公式ページより

先行ハンズオンしたYoutuberのDan Watson氏がテストの内容は、フロリダ州の直射日光下の環境でSony α7SIIICanon EOS R5をテストしたものです。

動画の内容としては、フロリダの炎天下でのテスト時にα7SIIIの温度はCanon EOS R5よりも常時5度ほどカメラの温度が高く、α7S IIIが先にオーバーヒートしてしまったとの事です。
Sony α7SIIIが23分でシャットダウンしてしまったのに対して、Canon EOS R5は33分でシャットダウンしたという内容です。

α7SIIIでは4K60fpsの設定でも撮影可能な時間は1時間を越えると公式ページにも記載されています。Canon EOS R5は4K60fpsで35分間(オーバーサンプリングでは25分間)しか録画出来ません。動画撮影のスペック情報だけで比較するとCanon EOS R5よりSony α7SIIIの方が優れています。

α7S III4K60fps1時間以上撮影可能というのは、屋内での検証では事実でYoutuberのDan Watson氏は「α7S IIIは屋内で90分、EOS R5は25分の録画が可能だった。」と発表しています。4K30fpsの標準的な撮影時間はどちらのカメラでも発熱の問題は発生しないとされています。

Sonyの新機種であるα7S IIIの最大の特徴は、4K60fpsで1時間以上オーバーヒートせずに録画可能という点ですが、米国のレビュアー達によるテストでは、屋外の炎天下における環境ではα7S IIIが4K60fpsでオーバーヒートの発熱に苦しんでいることが明らかになっています。

更にYoutuberのDan Watson氏はα7S IIIを別の日に摂氏28.9~32.2度の温度の環境下 でテストを行い、10bit 4:2:2 4K24pで録画を試していた際に23分後にシャットダウンしたと驚いている様子が見られます。再度テストしたところ、今度は24分でシャットダウンした…との事です。

4K動画撮影の発熱問題は以前から問題となっていて、R5やα7S IIIから始まった事ではなくCanon EOS R5の注目度が高いことから、最近発表されている4K動画撮影という機能のオーバーヒート問題が表面化しています。

富士フィルムのX-T4Canon PowerShots G7 X Mark IIIでも同様の発熱問題があり、カメラの温度が非常に上昇するという点が見られていました。

プレスリリースではα7S IIIのオーバーヒートによるシャットダウン対策は万全であるという印象でしたが、屋外の炎天下環境ではCanon EOS R5よりも短時間でオーバーヒートするという点が懸念されています。
4K動画撮影でオーバーヒートによるシャットダウンを避けたい場合はPanasonicが発売しているLUMIX DC-GH5SLUMIX DC-S1Hを選択するのが現時点では安泰という点は変わらなさそうです。

シネマクオリティを保持しつつ、オーバーヒートをしないカメラというのは開発が非常に苦労するのでしょうね…

Canon EOS 7D Mark IIが生産終了していた。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

2020年7月30日にCanonが待望のハイエンドモデルであるCanon EOS R5を発売してから、既存のカメラの生産状況はどうなっているのだろう…と、ふと気になりCanonの公式ページを見てきました。

CanonはAPS-Cモデルの一眼レフであるCanon EOS 90D2019年9月20日に発売したばかりなので、Canon EOS 7D Mark IIの後継機は出るのか出ないのか気になる点ではありました。

Canon EOS 7D Mark IIが生産終了

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※ 画像はイメージです / pakutaso.com より

EOSシリーズの中でも「5D」「6D」「7D」というナンバリングはCanonはもちろんユーザーの間でも親しみと愛着のある数字だと思います。
Canonが公式に定めているAPS-Cモデルを序列の順で挙げると上級者向けから並べて、x0Dシリーズx000DシリーズKissシリーズの順になります。(ミラーレス機種は省いています)

多くの7Dユーザーが7D Mark IIIを待望する最中で90Dが発売されたのは意外でしたが、更にそれを上回る機種が出てくるのではないか、という期待を余所に7D Mark IIは生産終了品となってしまいました。

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※ 画像 Canon公式ページより

Canonのここ2年間で発売されている一眼レフはフラッグシップモデルのCanon EOS 1DX Mark III(2020年1月7日 発売)やハイアマチュアモデルのCanon EOS 90D、エントリーモデルのCanon EOS Kiss X10iなどがあります。

「5D」「6D」「7D」のシリーズはCanon EOS 6D Mark II(2017年6月29日発売)を最後に後継機を発売しておりません。

APS-Cモデルでは現時点で最高峰のスペックを誇る90D(2019年9月20日発売)が最後となっていますね。
上記でも挙げた通り現在ではフルサイズミラーレス一眼であるCanon EOS R5(2020年7月30日発売)がハイエンドモデルとして人気を誇り、在庫としては品薄状態が続いているとのことです。

現在の状況としてはCanonはミラーレスのフルサイズやAPS-Cに注力しているようですし、APS-Cの一眼レフは最新モデルでは去年90Dが発売されましたので今後7Dの後継機はもしかしたらミラーレスでの位置付けになる可能性が高そうです。

余談ですが、2020年6月下旬からCanon EOS 7D Mark IIは急な値上がりをしています。

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※ 画像 価格.com より / Canon EOS 7D Mark II 値段推移

生産終了しましたので、店舗の在庫にある現品のみとなっているのか高騰していますね。

7D Mark II、とても良いカメラなのですけれども本体のみで820gとフルサイズ並に重たいんですよね…今からAPS-Cのハイアマチュアモデルのカメラが欲しい、となるとスペック面や重量から90Dの方が選択肢としては最適解ですけれども。

Manfrottoの雲台プレートを一工夫したら快適になった話。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

今日もカメラ関係のライフハック的なお話です。私が使用している雲台はManfrottoのMHXPRO-3WGMHXPRO-3Wなのですが…

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Manfrotto MHXPRO-3W(左)とMHXPRO-3WG(右)

Manfrottoの200PLのプレートがどうしても前後どちらかわからなくなる事が多いので、ちょっとした工夫を施したら一気に快適になったのでそちらをご紹介しようと思います。

Manfrotto 200PL プレート

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Manfrotto 200PL プレート

Manfrottoの製品自体はをモチーフとした基調で格好良いですよね。しかし個人的にちょっと扱いづらいと思っているのがこのプレートです。

カメラにプレートを取り付ける際、雲台のロックプレートの機構上「どちらが前後かわからない」という点です。特に夜間や暗所で使用する際は、プレートの向きで覚束ない動きになりがちです。

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Manfrotto 200PL プレートの裏面

プレートの裏面にはLENSという刻印モールドが施されてはいますが、暗所での取り扱い時にこれが全く見えないのが難点です。 なのでプレート自体に一工夫する事にしました。使用したのはマスキングテープのみです。

使用するマスキングテープは明るい原色系が視認しやすいのでお勧めです。

マスキングテープを貼るには好みになりますが、二通りあります。プレートのロック部分と、その反対側ですね。

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Manfrotto 200PL プレートにマスキングテープを貼った時

わかりやすいようにマスキングテープは2種類使用しております。

  • ロック側の表面 : カラフル

  • ロック側の反対 : ホワイト

といった形です。個人的にお勧めなのは反対側に原色系で視認しやすいカラーのマスキングテープがお勧めです。理由としてはロックレバーとマスキングテープの接触点がすぐに傷んでしまうので…

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Manfrotto MHXPRO-3WG ロックレバー部にマスキングテープを貼った際

どちらの手法を用いてもプレートに印を付けておく事で瞬時に判断が可能、というちょっとしたカメラライフハック術ですね。

こういったひと手間を加えなくてもManfrotto 200PLプレートの上位互換であるManfrotto 200PL-PROという製品があります。こちらはManfrottoの雲台の規格に合いながらも、アルカスイス互換という利便性の高いプレートになります。

Manfrotto 200PL-PRO

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Manfrotto 200PL プレート(左)とManfrotto 200PL PRO(右)

Manfrotto 200PL-PROは雲台であるRC2にも対応し、アルカスイス互換なのであらゆるアルカスイス対応雲台に使用する事が出来ます。

200PLプレートとは違い、裏面はLENSという鋳型モールドの表記が白く表示されています。

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Manfrotto 200PL-PRO プレートの裏面

これはとてもありがたいですね。販売されてからまだ2年しか経っておりませんので、最近の製品に採用されている事が多いですが私はこちらのプレートに換装しています。

またManfrotto 200PL-PROにはプレート表面にゴムのラインが2つインサートされており、カメラのグリップ力を高めるための機構が施されています。

従来品であるManfrotto 200PLより使いやすさが飛躍的に向上しているのでとても使いやすいです。もっと早く買っておけばよかった…

Manfrotto雲台にはPeak Design デュアルプレート PL-D-2も使用可能

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MHXPRO-3WGにPeakDesign デュアルプレート PL-D-2 を取り付け

こちらは余談になりますが、Peak Design ピークデザイン デュアルプレート PL-D-2も使用可能です。
最近Peak Designのユーザーが増えていますが、デュアルプレート PL-D-2もManfrotto雲台に使用出来るのは嬉しいですね。
ただしこちらはPeak Design同社の製品であるアンカーが取り付けられる側2箇所をロックレバー側に向けなければしっかりと固定が出来ませんのでご注意ください。

私も三脚や雲台が増えてきたので自ずとプレートが増えてきたので、様々な製品にこうした創意工夫やひと手間を加える事で快適性を向上させる試行錯誤を出来るのも一つの楽しみになっています。

プレートは特に増え過ぎていて管理がちょっと大変です…ManfrottoとPeak Designのプレートだけで7〜8個あるので、収納や管理についても自分なりに管理する方法を閃きたいですね。

三脚メーカーのベルボンがハクバ写真産業に事業譲渡。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

2020年7月31日に国産三脚メーカーであるVelbon(ベルボン)HAKUBA(ハクバ写真産業)に事業譲渡というお知らせがありました。

最近ではカメラメーカーであるオリンパス(OLYMPUS)日本産業パートナーズ株式会社(JIP)2020年6月24日に映像事業を譲渡をした、というニュースがありましたね。

今年のカメラに関する界隈の動きは非常に大きいですね…ベルボンの三脚も多くのカメラユーザーに愛されて使用されている最中、このお知らせは驚きを隠せませんでした。

Velbonとは

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

日本国内の三脚を手掛けるメーカーのひとつです。60年の歴史を誇るベルボンは三脚の他にも一脚やカメラを多く販売している事で有名です。
初心者向けの軽量でコンパクトな三脚から、プロも使用する大型三脚など幅広い製品を取り扱っています。

私もトラベル三脚を購入しようとした際に候補として挙がったのがVelbon UTC-53 II ASです。2019年にはトラベラー三脚<プレミアム部門>において、UTC-53IIASUTC-53IIAS銀賞を受賞しているほどの製品の満足度が高いとされています。

上記のVelbon UTC-53 II ASは格納高が僅か35.7cmと非常にコンパクトです。先日記事にしたGITZO GK1545T-82TQD42.5cmです。
更に重量はVelbon UTC-53 II ASが1330g、GITZO GK1545T-82TQDが1450gほど。
全伸高はVelbon UTC-53 II ASが1505 mm、GITZO GK1545T-82TQDが1635 mmほど。
耐荷重はVelbon UTC-53 II ASが3.5kg、GITZO GK1545T-82TQDが10kgとかなり差がありますが、価格の面で言うと約5〜7万近い差額があります。
ベルボンのトラベラーは価格面でも手に取りやすいですし、コンパクトながらも実用性に長けておりユーザーとしても使いやすい事で有名です。

ハクバ写真産業に事業を譲渡する…とは言っても、ハクバも多くのカメラバッグやアクセサリーを取り扱っていますので実質タッグを組んでいるようなものですから、これからのベルボンの三脚とバッグなどの相性は格段に向上するかもしれませんね。

ハクバ写真産業とは

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※ 画像 ハクバ写真産業 公式ページ より

カメラバッグやポーチ、ケースなどはもちろん、クリーニング用品や各メーカーの液晶保護フィルムなど多彩なアクセサリーを手掛けている会社です。カメラを触れる人にとっては非常に身近な存在のHAKUBA

三脚や一脚などカメラ用品に定評のあるベルボンが、ハクバ写真産業に全ての事業を譲渡するというのは正直驚きましたが、ハクバ写真産業が公表したリリースの内容が以下の通りです。

「ベルボンが培ったカメラ用三脚企画・設計・開発事業との親和性を鑑み、同事業の譲受を行い、継続運営する方針で合意致しました」 ※ ベルボン株式会社から事業譲受のお知らせ

とありますのでベルボンの三脚を使用しているユーザーは過度な心配をする必要はなさそうです。

製品の問い合わせや修理など、サポートに関してはハクバ写真産業が2020年8月3日より実施するという事ですので、事業移行はスムーズに出来たのかなと思えますね。

今後の詳細は明らかにされておりませんが、ベルボンは三脚メーカーとして60年の歴史を持つベルボンですし、主力製品のラインナップはベルボンのブランドとして当面残るとみられています。

ベルボンもHAKUBAも同じ国内メーカーですので、互いに手を取り合いながらの手厚いサポートも継承するでしょうし、事業を譲渡すると言っても今後の製品展開に期待が高まりますね。

GITZO 1型トラベラーに最適な三脚バッグはGC2202Tだった。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

先日購入したGITZO GT1545T GH1382TQDなのですが、トラベラー三脚という事もありバックパック内に収まるので予想通りだったのは良いのですが、リュックが違うと三脚バッグに収納しなければいけないので…どの三脚バッグにするか悩んでいました。

候補としていたのがGITZOのGC1202TGC2202Tです。

GITZO トラベラーの種類

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※ 画像 GITZO 公式ページ より

GITZOにもトラベラーの種類はたくさんありますが、大きく分けて3種類あります。

0型1型2型と区分されており、トラベラー三脚でも大きさが異なるので適切な三脚用のバッグやケースを選ばなくてはなりません。GITZOのトラベラー0〜2型4段を以下に纏めてみました。

項目 GK0545T-82TQD GK1545T-82TQD GK2545T-82QD
サイズ 0型4段 1型4段 2型4段
重量 1290g 1450g 1840g
格納高 36.5 cm 42.5 cm 44.5 cm
伸高 116.5 cm 140.5 cm 142 cm
全伸高 133 cm 163.5 cm 165.5 cm
最低高 30.5 cm 32.4 cm 33.2 cm
耐荷重 10 kg 10 kg 12 kg
最下段脚径 11.2 mm 14.7 mm 18.2 mm
耐焦点距離 75-135 mm 135-200 mm 200-300 mm

注目すべき点は重量、格納高、全伸高、最下段脚径、耐焦点距離でしょうか。

0型のトラベラーは最新のモデルだとGK0545T-82TQDとなりますが、こちらの縮長サイズはわずか36.5cmと非常にコンパクトです。しかしGITZOの堅牢性や軽量さを考慮しても200mmまでのレンズが使用出来ないので見送りました。

GT1545TGT2545T全伸高格納高にそれほど差がありませんが重量390gの差をどう捉えるかがポイントですね。所持しているレンズ次第ですが、GT1545Tは小三元200/F4まで、GT2545Tは大三元200mm/F2.8(最近のレンズは軽量化済みの300mmまで可)まで、というのが目安です。

耐荷重10kg未満だから大丈夫じゃないの?と思われがちですが、三脚の最下段脚径はカメラを支える大事な機構でパイプ口径が大きいほど振動によるブレが軽減されますので、三脚を選ぶポイントとしては使用しているレンズがどれだけ大きいか、という点に左右されます。

私が普段使用しているレンズはCanonの小三元F4通しなのでGK1545T-82TQDで十分だと判断しました。大三元を所持するようになったらトラベラーは先述の通りGT2545T一択ですね。

GITZO GK1545T-82TQDの三脚バッグ選び

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GITZO GC2202T

GITZOのトラベラー三脚は軽量コンパクトですが堅牢性が高い事で、結局カメラ好きが行き着く先とまで言われています。機内持ち込みサイズは60cm以内ですので、雲台を取り外す必要もなく持ち運びできるのも利点ですね。

上記で挙げた通り、格納高は1型4段42.5cmと、2型4段は44.5cmです。GITZOが販売しているトラベラー三脚用バッグは1型2型がありますが、私は2型用の三脚バッグを選びました。

理由としては内寸がギリギリで収納時に困りそうだったから…です。それと格納時にネオプレーンポーチを被せて、より強固に守るためです。(三脚なのに10万とかするので)

三脚用雲台を自分なりに保護している記事も掲載していますのでご興味のある方はご覧ください。

nbyt.hatenablog.com

三脚バッグの寸法は以下の通りです。

項目 GC1202T(1型用) GC2202T(2型用)
外寸 46×9.5×9.5cm 48.5×11×11cm
内寸 45×8.5×8.5cm 47×10×10cm

1型、2型、どちらも格納時のサイズと内寸差が2.5cmしかありません。トラベラー三脚はコンパクトになるのが利点ですが、雲台と三脚がしっかりと収まらない事が多々あります。
正確に言うと雲台の向きと三脚の足が垂直になるように、プレートの向きを変えなくてはいけないので…そういった点を踏まえて収納時の余裕を持たせたかったので、1型であるGK1545T-82TQDですが2型用三脚バッグのGC2202Tを購入しました。

実際に収納してみる

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GC2202TにGK1545T-82TQDを収納時

通常で2型バッグのGC2202Tに1型三脚GK1545T-82TQDを収納してもあまり余裕がありません。格納時のサイズとバッグの内寸を考慮して4.5cmの余白があれば問題ないだろうと踏まえましたが、思っていた以上にカツカツですね…

ネオプレーンポーチで更に雲台とプレートを保護するために取り付けてみます。

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GC2202Tにネオプレーンポーチを被せて収納した場合

2型用のバッグならネオプレーンポーチをかぶせられると思い切ったのが正解でした。さすがにこれ以上は厳しそうです。(やっぱり見た目は格好悪い)

Manfrotto befree Advance用の三脚バッグでも良いかなと最初は思案しましたが、やはり高価な三脚ですので純正の製品を使用するのが無難だと思いました。
この三脚バッグはカメラメーカーでもよく採用されているネオプレーンという、クッション性の高い素材で出来ていて柔軟性伸縮性撥水性に長けているので信頼できそうです。

エネループ製品がじわじわと値上がり中。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

買い足そうと思っていたエネループなのですが、どこのショップを見ても段々値上がりしているような気がしてならない昨今です。

私がストロボ用に新調したエネループ プロは3月末に購入したのですが、大手家電店ネットショップを見ていても、エネループ系のニッケル水素電池が軒並み高騰しています。

エネループが少しずつ高騰

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エネループ スタンダードとエネループ プロ

理由は定かでないですが、自分なりに色々調べても詳しい理由は全くわかりませんでした。このご時世なので防災用として入用だったり、テレワークなどの普及による需要が急増したのか…
あるいは製造元での工場ラインが一部停止しているのか、これといって情報がありません。しかし4ヶ月ほどでだいたい4本入りの場合、400〜500円前後値上がりしています。

私が購入した時は2020年3月末頃なのですが、ここ最近になって普通のエネループが欲しくなりショップを見てみるとエネループプロを購入した時とほぼ同額になっていて驚きました。

eneloop proの参考価格

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※ 画像 価格.com より

価格.comではその商品の値段を各ショップで比較する事が出来ます。気になってエネループ プロの価格を調べましたが、最安値1,482円(2020年7月30日時点)ですが、送料別途なので実質1900円ほどになります。

私が購入したのは大手家電店のショップでしたが、当時の購入履歴が大手家電店の3月末です。

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2020年3月23日 エネループ プロ購入時

こちらは大手家電店のネットショップで購入しましたので10%ポイント付与されています。実質1.512円ほど(送料無料)です。

現在(2020年7月30日)販売されている一部のネットショップを見てみると、4ヶ月前の当時価格より値上がりしています。

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※ 画像 ヨドバシ.com より

やはり高騰しているみたいですね…この記事ではエネループ プロだけを取り上げていますが、スタンダードモデル専用充電器もじわじわと値上がりしています。

市場の需要に応じて価格が変動するのは世の常ではありますが…現在値上げされているのはニッケル水素電池に関する製品だけとは限りませんし、一部のネットショップでは年度明けからウェットティッシュなどの生活用品売り切れというのをよく目にするようになりました。

私達が身近に使用している消耗品ですが、雑費と考えると結構大きい額になるので、早めに供給が安定して欲しいですね。

Canon EOS R5の発熱に関する情報。

どうも、たつのり (@t_nby)です。

Canon EOS R5の発売日が2020年7月30日あと1日程となりました。既に予約済みの方は心が躍る気持ちで、商品が届くのが待ち遠しい方が多いかと思います。

元々Canon EOS R5は8K動画撮影可能という機能を売りにしている製品ですが、冷却システムが脆弱なのではないかと問題が浮き上がっています。

Canon EOS R5 動画撮影時間とクールタイム

8K動画撮影が可能という点をアピールしているCanonですが、ムービーとして撮影可能な時間はあまり長くはありません。

高い堅牢性と放熱性に特化しているマグネシウム合金Canon EOS R5に採用していますが、内部の冷却システムは搭載されていません
シネマカメラとして有名なCanon XC10では冷却ファンが搭載されていますが、8K動画撮影可能なカメラとしてのR5に冷却機能がないのは気になりますね。

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Canon 公式ページ より

カメラの電源OFF後の待機時間(気温23度)によって、次回の撮影可能時間が異なります。

8K 30P 待機時間10分→撮影可能時間3分

8K 30P 待機時間20分→撮影可能時間8分

4K 60P 待機時間10分→撮影可能時間10分

Canon 公式ページ 動画撮影 より

と、クールダウンタイムが長く本格的な動画撮影を撮影しようとしても10分間クールダウンしても撮影可能になるのはたった3分のみ。
4K60fpsでもクールダウン10分で撮影可能な録画時間は10分間とムービーカメラとして使用するには発熱の問題点を鑑みるに、ムービー面で実践投入するとなると複数のR5が必要になりそうな気もしますが…

仕事で動画撮影をする場合においてR5はオーバーヒートしやすいという点から4K 24fpsでも発熱の問題が解消されないと扱いにくいですね。

スチル機としての発熱

EOS HDという海外でもカメラのテストでは有名な方のツイートを引用した記事が紹介されています。

気温30度の環境下で1時間ほど30〜40枚静止画を撮影した方がビデオ撮影モードに変更した際、発熱による原因でオーバーヒート警告が表示されてしまい、8K4K HQ4K 60fpsモードでの動画撮影は出来なかったそうです。

1時間で30〜40枚というのを換算すると2分に1枚前後ですが、静止画メインで使用するにしても発熱しやすいというのは気になりますね。すぐにMOVIEに切り替えたい、という時に使用できないのは懸念点。

サードパーティ製の冷却システムが開発されている

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※ 画像 Tilta 公式ページ より

Canon公式ではなく、Tilta(ティルタ)というメーカーがCanon EOS R5用のクーリングキットの開発をしているというニュースも出ています。
Canon EOS R5バリアングルモニターが開いている状態のモニター収納部に取り付けるという外部冷却システム。Tilta R5 Cooling Kitという名称のようですが、こちらはまだ発売日や価格は決まっておりません。(2020年7月29日現在)

Canonがマウントアダプター型の冷却システムの特許を提出

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※ 画像 PetaPixel より
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※ 画像 PetaPixel より
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※ 画像 PetaPixel より

Canon EOS R5は海外でテストした方の多くが発熱に関する情報が出ている点からなのか、Canonが排熱の解消のためEF-RFのマウントアダプター型の冷却システムの特許を提出したとPetaPixelが発表しています。

製品化されるかはまだ不明ですが、アダプターの吸気口が空気を取り入れ空冷する仕組みでしょうか。空冷の場合は外部からの塵や埃が気になるところですが、ヒートシンクを彷彿とさせるデザインもあるので空冷だけではない冷却システムなのでしょうね。

明日発売となるCanon EOS R5ですが、発売前に冷却システムの情報がこれだけ出ているというのはやはり気掛かりです。