どうも、たつのり (@t_nby)です。
Canon EOS R5の発売日が2020年7月30日とあと1日程となりました。既に予約済みの方は心が躍る気持ちで、商品が届くのが待ち遠しい方が多いかと思います。
元々Canon EOS R5は8K動画撮影可能という機能を売りにしている製品ですが、冷却システムが脆弱なのではないかと問題が浮き上がっています。
Canon EOS R5 動画撮影時間とクールタイム
8K動画撮影が可能という点をアピールしているCanonですが、ムービーとして撮影可能な時間はあまり長くはありません。
高い堅牢性と放熱性に特化しているマグネシウム合金をCanon EOS R5に採用していますが、内部の冷却システムは搭載されていません。
シネマカメラとして有名なCanon XC10では冷却ファンが搭載されていますが、8K動画撮影可能なカメラとしてのR5に冷却機能がないのは気になりますね。
カメラの電源OFF後の待機時間(気温23度)によって、次回の撮影可能時間が異なります。
・8K 30P 待機時間10分→撮影可能時間3分
・8K 30P 待機時間20分→撮影可能時間8分
・4K 60P 待機時間10分→撮影可能時間10分
と、クールダウンタイムが長く本格的な動画撮影を撮影しようとしても10分間クールダウンしても撮影可能になるのはたった3分のみ。
4K60fpsでもクールダウン10分で撮影可能な録画時間は10分間とムービーカメラとして使用するには発熱の問題点を鑑みるに、ムービー面で実践投入するとなると複数のR5が必要になりそうな気もしますが…
仕事で動画撮影をする場合においてR5はオーバーヒートしやすいという点から4K 24fpsでも発熱の問題が解消されないと扱いにくいですね。
スチル機としての発熱
EOS HDという海外でもカメラのテストでは有名な方のツイートを引用した記事が紹介されています。
気温30度の環境下で1時間ほど30〜40枚静止画を撮影した方がビデオ撮影モードに変更した際、発熱による原因でオーバーヒート警告が表示されてしまい、8K、4K HQ、4K 60fpsモードでの動画撮影は出来なかったそうです。
1時間で30〜40枚というのを換算すると2分に1枚前後ですが、静止画メインで使用するにしても発熱しやすいというのは気になりますね。すぐにMOVIEに切り替えたい、という時に使用できないのは懸念点。
サードパーティ製の冷却システムが開発されている
Canon公式ではなく、Tilta(ティルタ)というメーカーがCanon EOS R5用のクーリングキットの開発をしているというニュースも出ています。
Canon EOS R5のバリアングルモニターが開いている状態のモニター収納部に取り付けるという外部冷却システム。Tilta R5 Cooling Kitという名称のようですが、こちらはまだ発売日や価格は決まっておりません。(2020年7月29日現在)
Canonがマウントアダプター型の冷却システムの特許を提出
Canon EOS R5は海外でテストした方の多くが発熱に関する情報が出ている点からなのか、Canonが排熱の解消のためEF-RFのマウントアダプター型の冷却システムの特許を提出したとPetaPixelが発表しています。
製品化されるかはまだ不明ですが、アダプターの吸気口が空気を取り入れ空冷する仕組みでしょうか。空冷の場合は外部からの塵や埃が気になるところですが、ヒートシンクを彷彿とさせるデザインもあるので空冷だけではない冷却システムなのでしょうね。
明日発売となるCanon EOS R5ですが、発売前に冷却システムの情報がこれだけ出ているというのはやはり気掛かりです。