こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。
先日発表されたばかりのR5とR6ですが、予約がかなり多いようで供給不足が懸念されているようですね。
先日記事にした、よしみカメラが代理販売しているSTC社製のクリップフィルターですが、驚くべきことにCanon EOS R5とR6に対応しているそうです。
STC社クリップフィルターがCanon EOS R5 R6に対応
よしみカメラが代理販売しているSTC社製のRFマウントに取り付けるクリップフィルターですが、なんとR5とR6に対応しているとの事でした。
STC社製 Canon eosRシリーズ用クリップフィルター (ND64)
- メディア: エレクトロニクス
気になっていた製品だったのでTwitterで呟いたところ、よしみカメラ社のスタッフさんから直々にご連絡がありました。
スタッフさん自らR5とR6のハンズオンをした時にSTC社のクリップフィルターが取り付けられる事を確認したそうです。記事として掲載の許可を頂いております。
RFマウントにはEFマウントのレンズを使用するためにマウントアダプターがありますが、その中でもRFマウントではドロップインフィルターという物があります。
Canon ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R 円偏光フィルターA付 EOSR対応 DP-EF-EOSRPLC
- 発売日: 2019/02/28
- メディア: エレクトロニクス
レンズの後玉側にフィルターを装着するという面では変わりませんが、よりセンサーに近いのがクリップフィルターです。
クリップフィルターはセンサー付近に装着するので抵抗がある方も多少居るかもしれませんが、電子シャッター幕にも影響はないようです。
電子シャッター幕に干渉しない
Canon EOS R5とR6にはRからイメージセンサーの埃や汚れなどの付着を防止するための電子シャッター幕があります。
R5とR6では電子シャッター幕のオンオフはユーザー自身で決めることが出来るのでこれも嬉しい点ですが、STC社製のクリップフィルターはこの電子シャッター幕と競合しない、という事です。
一部のカメラでは個体差により互換製品が使用不可だったりする事もありますが、RFマウントのクリップフィルターは問題ないというのは嬉しいですね。
STC社はC-PLやND、その他色々な種類のクリップフィルターがありますが、センサー保護用のプロテクトクリップフィルターも製品化しているので期待値的にはとても大きいです。
認識としてはOLYMPUSのLC-37Cのように電源切り替えでシャッターが自動開閉しつつもレンズ側への干渉はしないという事でしょうね。
私自身もOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIやE-M10 Mark IIIを所持していた頃があり、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ用と製品仕様の記載されてはいますがM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8も使用可能でした。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ用 自動開閉式レンズキャップ シルバー LC-37C SLV
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: エレクトロニクス
レンズの前玉と後玉では仕様差がありますし、クリップフィルターは後玉というよりセンサーと非常に近いフランジバックの位置にあるので気になっていました。
RとRP対応なのはよしみカメラ公式ページで確認しておりましたがR5とR6にも対応しているのは朗報でした。
クリップフィルターとドロップインフィルターの大きな違いはバックフォーカスとフランジバックの差でしょうか。
バックフォーカスはレンズの後玉最後端からセンサーまでの距離で、フランジバックはレンズマウント面からセンサーまでの距離です。
広角や超広角レンズは後玉が出っ張っている製品が多く、そういったバックフォーカスが短いレンズだと描写に大きな影響がある他、物によってはセンサーに当たってしまう事があるため細心の注意を払わなければなりません。
しかしオールドレンズを使用する際の注意点なので最近出ているカメラでは殆ど影響がないためかバックフォーカスよりもフランジバックという単語をよく聞きますね。
使い勝手的にはドロップインフィルターの方が着脱が簡単ですが、EFマウントレンズしか使えないという欠点があります。
マウントアダプターにはデメリットもあり、他社製のレンズを用いた場合完璧に動作するとも限りませんし、性能を最大限引き出せない場合もあります。
電子制御されている機構には特に注意が必要で、作動してもAFが遅かったり、レンズによっては正常に動作しなかったり…という事があるのでマウントアダプターを介して使用する際にはある程度の妥協が必要になります。
なので、よしみカメラが販売しているクリップフィルターはマウントアダプターを使用する事なくRFレンズと同時に使用した際ボディとレンズによる手ブレ8軸補正などの性能を最大限引き出せる画期的アイテムになり得ますね。
よしみカメラではCanon RFマウントのクリップフィルターだけでなく、Nikon、Sony、OLYMPUS、LUMIX、PENTAX、富士フィルムなど多くのマウントでクリップフィルターがありますので一度覗いてみるのも楽しめます。こういうのがあったのか、と製品の存在を知ってからとても興味が湧きました。
一眼レフである5D Mark IVなどではミラーがあるのでクリップフィルター装着は出来ませんが、ミラーレス一眼であるRシリーズの強みとも言えるので非常に楽しみです。
まだCanon EOS R5、R6は発売してませんが、製品発表から発売までの間って物凄くワクワクしますよね。きっとわかってくれる同士は多いはず。