写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

OLYMPUSのカメラ事業が撤退。

こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。

OLYMPUSオリンパス)が映像事業を分社・譲渡するというニュースを見て驚きました。自分も使用していたカメラのメーカーが事業撤退をするとは…

以前より事業の動向を視野に入れた案内などを示唆するような動向などはありましたが、遂にこの時が来てしまったか、という気持ちです。 サポートは継続されるようですが、果たしてメーカー名やブランド名などはどうなってしまうのでしょうか…

2020年6月9日にOLYMPUSが運営するFotopus(フォトパス)2020年12月末でサービスを終了するというのを見てから少々不安を過ぎっていましたが、まさかカメラ事業から退くとは思いもしませんでした。

fotopus.com

FotopusについてはInstagramTwitterなどの様々なSNSが普及し、環境の変化によりサービス終了を鑑みた上で2020年秋頃に新サービスを案内する…といった内容でしたが、この新サービスについては譲渡先の日本産業パートナーズ株式会社(JIP)が請け負う形になるのでしょうか?まだ情報が少ないだけに気になりますね。

私自身もOLYMPUSのカメラを使用していた時期があり愛用していたのですが、手軽なサイズで気軽に使いたいと思った際、コンデジに移行するべく手放してしまいましたが…とても満足度は高かったです。

OLYMPUSのカメラは84年の歴史

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OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II

世界的に愛されるOLYMPUSのカメラは、最近ではミラーレスとして軽量かつ安価で手に取りやすく、一眼レフなど重いカメラを敬遠している層だったり、入門カメラとして触れてもらいたいという層を狙った商品が多く発売されています。
しかしムービーなどの性能面ではマイクロフォーサーズマウントで同じPanasonicLUMIXシリーズが非常に強く、同じ規格では常に一歩遅れているなという感覚はありました。

逆にスチル面では小ぶりで低価格なので手が出しやすい利点があり、OM-DE-M5E-M10シリーズはエントリー層写真趣味向け、外観が可愛らしくCMに宮崎あおいさんを起用した事で女性にも人気になったPENシリーズなど幅広い層から人気のあるメーカーなだけに事業撤退は本当に驚きました。

私自身はOM-D E-M10 Mark IIE-M5 Mark IIE-M10 Mark III とナンバリング的に上げていきましたが、当初はメイン機であるCanon EOS 5D Mark IVにサブ用として買い足したのがOLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIでした。

元々は散歩や軽い外出の目的でOLYMPUS OM-D E-M10 Mark II を使用していましたが、男性の手にはちょっと小さいグリップだったりAFの速度や精度が甘かったりと、気になる点もあったので手持ちのマイクロフォーサーズを一式解体してサブ用とコンデジSonyに一新してしまいました。私のようなユーザーは割と多いのかもしれません。

最近ではスマートフォンのカメラ性能が目まぐるしい成長を遂げており、コンデジや小型ミラーレスの界隈を脅かす存在とまで揶揄されるほどの驚異でしたが、一般的なカメラというのは「カメラといえば共通認識でスマホのカメラ」というのは紛れもない事実です。スマートフォンのカメラに食われてしまった感はありますね。

OLYMPUSの竹内康雄社長も2019年にポートフォリオは随時見直していく」と発言があり、カメラ事業の撤退に含みを持たせた様々な状況変化の理由など諸々あるのでしょうね…

日本産業パートナーズとは

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※写真はイメージです

OLYMPUSの映像事業を譲渡される日本産業パートナーズは、大手企業の事業再編時に真価を発揮する投資ファンドです。これまでNECビッグローブソニーVAIOの再建した実績があるほどの実力派。幅広いジャンルでブランド価値を経営再建することに長けています。

2014年頃にSonyのノートPC事業は日本産業パートナーズに譲渡されましたが、2020年の現在でもSonyのノートパソコンVAIOは発売されており、日本産業パートナーズの力量故にこれからのOLYMPUSのカメラ製品に注目したいですね。

価格.comではOLYMPUSのカメラが上位

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クチコミやレビューなど多くのユーザー達が目にする価格.comではOLYMPUSのカメラが3〜4製品上位5位内に入っています。
SonyVAIOというブランドは引き継がれているのも加味してか、OLYMPUSのカメラ事業が譲渡されてもOM-DやPEN、ZUIKOなどのブランドも継承される確率は非常に高いです。

それ故なのでしょうか、カメラや家電など一部大手企業では売却や譲渡が決まると、製品価格が物凄い勢いで下落します。その反動で新品が手に入りにくい状況などになるケースもあるのでその影響かもしれませんね。

逆に中古のカメラやレンズなどは定価の1/3ほどで買えてしまう場合もあります。それを見越してか購入している層も多少なり居るのだと思います。

OLYMPUSカメラの今後

3期連続の赤字となってしまい経営悪化したOLYMPUSですが、譲渡先である日本産業パートナーズの卓越した手腕で再建を心待ちにするばかりです。
マイクロフォーサーズマウントは規格賛同企業は策定者であるオリンパスパナソニックとライカのみですが、一度傾いたとしても立て直せるファンドに預かられるというのは心強いのでこれからに期待したいですね。

私もOM-D E-M10 Mark III買い直そうかちょっと悩んでます。やっぱりあのフィルム感あるボティ外観は好きなんですよね。色褪せない感じとか堪らなくエモいですし。