写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

野生の蛍を見てきました。

こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。

初夏の訪れを知らせるの時期は若干過ぎてしまいましたが、まだ見れるところはないかなと模索していても外出を自粛している方も多くあまり情報がないので今年は難しそうです。

2020年6月19日に県を跨ぐ移動の自粛が解除になり、どこか見れるところはないかなと色々調べたのですが、このご時世という事もあり人工飼育や野生の蛍が見れる名所は閉鎖している場所が多く厳しい現状。

今年はホタルの鑑賞を諦めるようかと思っていた矢先、埼玉県入間郡三芳町竹間沢こぶしの里先週20匹ほど確認したTwitterで見掛けたので早速赴いてみました。

自然発生する野生の蛍

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関東で野生の蛍が鑑賞出来る場所はそれほど多くなく、蛍の性質故に音や光に敏感なので、撮影禁止だったりスマートフォンの電源を切るなど指示される場合もあります。更に写真撮影が可能である場所となると限られてしまいます。

近年では蛍の飼育、放流するという自治体や地域もあり自然の蛍に出会える機会は激減しているので、意図的に見たいと思っても自然界の生き物ですから滅多に見掛けなくなってしまいました。

私の居住から近場となると神奈川県川崎市生田緑地になるのですが新型コロナウイルスの対策のため、今年はホタルの国の出入口に門扉が設置されており出入りが出来ないよう配慮されています。

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神奈川県川崎市多摩区 生田緑地

生田緑地は天然の蛍が見れる貴重な場所ですが、人が押し寄せれすれば三密になるでしょうし蛍の保護を鑑みても様々なリスクもあるので自治体の判断は適切でしょう。

選択肢としてはかなり狭まってしまいましたが、6月下旬ともなればそれほど多くの蛍を確認出来る場所はないので、蛍の数も多くないマイナーな場所でなら人も少なく鑑賞出来る可能性があるという事で、埼玉県入間郡三芳町竹間沢こぶしの里へ伺いました。

竹間沢こぶしの里

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埼玉県入間郡三芳町にある竹間沢こぶしの里天然の蛍が例年20〜30匹居るそうです。ただこの場所の蛍は5月末から6月上旬までと大凡決まっており、正直6月下旬の現在ですので全く居ない可能性は否めませんでした。

場所的には国道254号という非常に大きな通りがあるのですが、少し大通りから外れると自然に溢れる地域です。 こぶしの里の真横には西武台新座中等・高等学校があるのですが、一歩踏み出せば景色が一転するほどでした。

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2020年6月21日 竹間沢こぶしの里

ホタルが発生するこぶしの里は、細い車道と街灯があるので一見ではわかりにくい場所にあります。Google Mapで案内されたまま行くと丘の上から下るように遠回りしてしまいました。

日没時の19時前に到着し、比較明合成のため下地の写真を撮ろうとしましたが…少しばかり遅かったのもあり日が落ちてからは一気に暗くなったので、写真は諦めて蛍が現れないかじっと待っていると、1匹だけ黄色く淡い光を放つ蛍が居ました。

1匹だけ蛍を確認

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2020年6月21日 こぶしの里 蛍

昨日の天気は曇天模様で気温もそれほど高くありませんでしたが湿度があり、状況的には蛍の発生しやすい状況でしたので、もしかしたら居るかもしれない…と、のんびり待っていると1匹だけ確認する事が出来ました。

物音を立てないように動き、カメラはサイレントシャッターに設定し、AF補助光にも反応してしまうので黒いマスキングテープで覆い、蛍が逃げないよう徹底的に対策をしました。

が、特に大きな動きは見せず飛ぶ事もなく数秒に一度まばゆい光を帯びるおとなしい個体でしたので眺めるだけにして楽しみました。

この日は地元の方(?)が3組ほど、こぶしの里に訪れていましたが…うち2組はスマートフォンのライトで森林を照らし始めたりガサガサと音を立てながら進んでいったりと気配を感じたのか、1時間ほど光を放った後に急に飛んで消えていってしまいました。

1匹だけしか確認出来ませんでしたが、久し振りに蛍の光を見れただけで十分満足です。

今年は夏の風物詩である花火大会の多くは中止していますし、僅かな自然を楽しめるだけでもありがたいと思いますね。
来年以降は幻想的な蛍の情景を楽しめるくらい状況が良くなる事を願うばかりです。