こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。
写真を撮る上で欠かせないのが撮影のデータを保存する記憶媒体のSDカード。今日はSDカードについてお話しようかなと思います。
私が使用しているSDカードとCFカードは全てSanDisk製品なのですが、使用する前に注意点がありますのでご参考に慣れば幸いです。
大事な写真のデータですから、仕事で使用する場合は入念な下準備が必要になりますし静電気などで納品データが飛んでしまったら信用度もガタ落ちしますし、最悪の場合は契約解除までありえます。
趣味で撮影する場合だとしても貴重な天候時や人物、自然や風景の写真として残しても不良品や偽物だった場合は思い出としての記録がなくなる…という可能性もあります。
データとはいえど慎重に扱わなければなりません。
SanDiskとは
SDカードといったらSanDiskというくらい代表的なメーカーです。
メモリーカードでの業界シェア率は非常に高く、安心と信頼があるので私も重宝しています。
他のSDメモリーカードのメーカーだとキオクシア(旧:TOSHIBA)かLexar、Transcend、Samsungくらいしかないのが実態です。
ここ最近でプロカメラマンや映像業界者に人気なのはプログレードデジタル(ProGrade Digital)というSanDiskとLexarのSDカード業界の2大メーカー出身者が独立して創業した新しいメーカーになります。
高品質かつ高性能なSDカードを全世界共通でリーズナブルな価格で提供していて、全製品に製造番号を割り当て全数検査をするほどの徹底振り。メーカー保証もしっかり受けられるので、過酷な現場でも安心して使用できるのはありがたいですね。
プログレードデジタル(ProGrade Digital)のSDカードについては実際に購入してみてから使用感の記事を書こうかなと思ってますので、この話はまた別の機会に。
SanDiskは現在も全世界で絶対的なシェアを誇っているので、海外輸入版や並行輸入品だと見た目はSanDiskそっくりで中身が全く別物という偽物を販売する悪質な業者も多いのです。
偽物であったとしても気付かないケースが多い
仮に輸入品を購入してそれが偽物だったとしても、SDカードとしての機能を最低限果たしているだけで…実は購入者は気付いてない事が多いのが現状です。
とはいえカメラ側で認識しなかったり書き込みに失敗したりという事態までには至っておりません。
偽物を掴まされてしまった場合は中身が異なるので製品の表記とは相違なベンチマークの差で判明する事もあります。
SDカードの転送速度のベンチマークはWindowsならCrystalDiskMark、Macの場合はAmorphousDiskMarkというソフトウェアで簡単に確認が出来るので、一度手元のSDカードをしっかりチェックしておくのも大切な事です。
もちろん製品によっては個体差があり表記通りのベンチマークが出ない事もよくありますので、疑わしい場合はSanDisk公式ホームページで製品番号を登録してみる事をお勧めします。
もし製品番号が登録できなかった場合は、残念ながらその商品は偽物という事になります。
また登録できたとしてもSanDisk側で「製品として認識する」程度のものでして、絶対に本物とは言い切れません。
やはりキーポイントとしてはベンチマークの計測を行い、書き込み速度が正常であるかどうかの判断になります。
SanDiskが発売しているSanDisk Extreme PRO UHS-I SDXC 170MB/sのベンチマークを計測するにはSanDiskが発売している170MB/s専用のSDDR-C531というカードリーダーが必要になりますので、サードパーティ製のカードリーダーでは170MB/sの半分くらいの数値しか計測する事が出来ません。
SanDisk 128GB Extreme PRO UHS-I SDXC 170MB/s SDSDXXY-128G サンディスク 海外パッケージ品
- メディア: Personal Computers
実際に私は4枚ほど170MB/sのSDカードを持っていますが、こちらの商品を用いる事でようやく公称通りの転送速度を確認する事が出来ました。
ただこのカードリーダーの難点は差込口が非常に硬く使い難いという問題があります。
モデルチェンジか次のロットが出る際はこの点を改善して欲しいですね。
私はこの商品が使い難いのであまり使用しておりませんが、新しくSanDisk製のSDカードを購入した際は必ずこのリーダーを用いてベンチマークを計測しています。公称通りの数値が出れば偽物ではないと判断出来ます。
もし偽物だとわかったら
偽物のSDカードはピンキリがありますが、著しくスコアが低いのが特徴です。
また近年のダミー商品は精巧に作られており、画像解析をしてもフォントの違いなど目を凝らしても似過ぎていて本当にわかりません。
もし偽物だとわかった場合はすぐに購入先に連絡しましょう。たとえ販売元が小規模業者だったとしても偽物の販売は商標法違反、不正競争防止法違反に該当しますので返品拒否をされたとしても、消費者には正当な権利があります。
また正規品だとしても稀に製造初期不良でエラーが出ることもあります。おそらく接続部の磁気プレートが不良セクタ化しているものでしょう。
こういった場合でも上記のベンチマークを計測した画像を添付またはプリントアウトで郵送対応を行えば大抵の販売業者は返品・返金対応をしてくれます。
ゴネられたら決して諦めずに警察もしくは消費者センターに相談してくださいね。
データは資産
写真もデータに過ぎませんが個人の立派な資産です。
実際の肉眼で見た光景や思い出の記憶は決してお金では買えない価値のあるものです。
最悪のシナリオにならない為にも自分で事前に防げる対策を行い、ひとつひとつの機材を大切に扱いたいですね。