写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

今日営業している飲食店は明日閉店しているかもしれない。

こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。

今週のお題「外のことがわからない」と、正に今日の出来事を思い知る事になってしまいました。

今日は食材や日用品の購入以外での外出で美容室に行ったのですが、いつもあるラーメン店の光景が嘘のように閑散としていて何があったのかと思い、ふと見ると人がいる気配もなくもぬけの殻という状態になっていて正直驚きを隠せませんでした。

閉店したという張り紙もなく、晴天下の公道沿いにあるその店は暗闇に包まれており網状のシャッターだけが降りていて何とも不気味な様子。

6月になった今も必要最低限以外の事は外出自粛しているのですが、外に出る機会が減れば飲食店で外食する機会も少なくなります。

それに伴い多くの客足は遠のき売上も激減し閉店に追い込まれる飲食店は増えていますが、まさかこれほど身近で起きるとは想像だにしてなかったです。

創業20年の地元民に愛されるラーメン店が5月30日で閉店

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私が今在住している神奈川県の某所ですが、引っ越してきてから10年近くになります。

創業は1990年頃20年も続いていた老舗のラーメン店がいつもなら店内の照明とラーメンを啜る沢山の客で賑わっていた光景が真っ暗で、その跡形だけが残っておりました。

駅から徒歩3分以内の好立地条件で踏み切りのすぐ前に店を構えていてアクセスもよく、アルバイトを雇っている際は味に多少なり変化があったりしましたが、去年辺りから社員だけで営業していたので最近では味も安定して戻ってきていたのでよく足を運び、普段から1〜2ヶ月に1回はその店に訪れてはその店の味を楽しんでいました。

付近のラーメン店とは異なる特有の味が売りでして駅近辺の同業店では唯一性があった店舗です。20年も営業していれば自分の中でのイメージは「その日常の光景は当たり前」となっていたのもまた事実です。

しかし本日美容室に行く途中でその店が営業をしていないのを確認し、ショックを通り越して店の前で「きっと閉店ではない、休みかもしれない」と不安や期待を胸中に巡らせながら調べていると店舗のTwitter営業終了の事前告知が5月中旬にある事を知りました。

緊急事態宣言中の出来事でしたし、もちろん安易に外出すれば新型コロナウイルスの感染拡大の要因になってしまうので自宅で時間を過ごす時間は長かったです。
なので近隣の状況すら殆ど把握出来ない状態でしたし、駅の周辺の多くは様々なお店があるので全てを周知するのは難しかったです。

事前告知は店内の張り紙とSNSだけというのも閉店後に知りました。普段なら通る道でも外に出なければ直接的に知る事は出来ないですからね。

現在は緊急事態宣言が解除されたとはいえ、5月下旬はまだ外出するのは気が引けていましたし、実際に4〜5月は外食を殆どしていませんでした。

最寄り駅で自分の生活圏内にある好きな飲食店が営業を終了するという事態を目の当たりにして恐怖という感覚が芽生えたのを身に沁みて感じましたね…

私の仕事もイベントや行事、飲食やサービスの上で成り立つ生業ですので現在はほとんど仕事がありませんし、同じく宿泊業や飲食業は人ありきで経済が回ります。

ここ3ヶ月の間に街からは人が消え、自宅待機を余儀なくされる生活をせざるを得ない状況でしたし、近隣のお店は営業自粛をしていたりと予期せぬ事態に対応するのが困難故に追い込まれてしまう事業もあります。

そのラーメン店の味を最後に食べたのは3月上旬頃でしたし、3月となれば年度末行事が行われるはずだった案件がいくつもキャンセルになりました。

閉店していたラーメン店は個人経営でして、地域密着のチェーン店などではないのでもう二度と同じ味を食す事は出来ないと思うと悲しさでいっぱいになりました。

今も営業している飲食店は三密を避ける為にソーシャルディスタンスを設けて1席分の間隔を取りながらの営業となっていますし、通常の何倍も回転が悪い上に外出を控える人々が多い中、経営が成り立つ飲食店はそう多くないと思います。

仮に例年の旅行先で赴いていた飲食店が余波を受け、閉店していたらショックですよね。
そういった事態がこれからあるかもしれないですし、今行ける時に食べたい物を食べるのが一番お店と自分がWin-Winの関係になるのは間違いないとは思います。

しかしそれ故に葛藤も生じます。

好きな店だからこそ自分なりに感染予防対策しながらお店の売上と自分の胃袋の為に動くのか、それとも感染拡大を忌避し外出の自粛を継続するべきなのか、自分達に出来る事は一体何なんだろうと思い知る1日になりました。

後悔するよりも行動を起こした方が良いのか、正解がわからないという状況です。