写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

緊急事態宣言解除後のカメラマン事情。

こんにちは、TATSUNORI (@t_nby)です。

今日は緊急事態宣言が解除された後のカメラマンについてお話しようかなと思います。

緊急事態宣言が5月25日に全都道府県で解除されたとはいえ、未だ県を跨ぐ移動の自粛は継続しております。
そんな中、カメラマンは仕事も趣味も問わずかなり危機的状況下にあるのです。

今週のお題「遠くへ行きたい」という事ですがカメラマンにとっては大問題です。
仕事であれ趣味であれ新型コロナウイルスの恐怖がありますので、撮影機会は激減しています。

私は人物撮影の仕事なのですが、三密を控えながらの仕事はとても難しいものです。
カメラマンは人と人ありきの仕事ですのでスクールフォトブライダルフォトの依頼は緊急事態宣言が解除された後もありません。

恐らくこの業界で今少なからず仕事があるのは報道カメラマンくらいでしょう…
しかし報道関係も最低限の人数で現場は動いておりリモートワークはかなり難しい業種といえます。

カメラマンに仕事がない

f:id:nbyt:20200529040650j:plain

都道府県で学校が再開されても某ラーメン店のようなダンボールの仕切りがあったり、入学式は9月に実施するなど…教育委員会自治体も頭を抱えています。
5月末までは緊急事態宣言を継続するという話でしたし、ほとんどの学校は6月1日から再開のようです。
未だにクライアントから仕事の依頼が来ないのは9月入学式を行うかどうかの審議もあるそうで、ただ自治体により異なりますので何とも言えませんけれども。

3月、4月は卒業式や入学式の仕事は多少ありましたが、来賓や保護者の不在という状況で行われました。もちろん生徒や教師の距離は一定間隔を空けて…という形式です。

集合写真ともなれば記録を残す事がカメラマンの仕事ですが、その際でもマスクをしたままという状況がありました。
特に集合写真の場合は整列した時のバランス調整による声掛けが至近距離だったり、服装の乱れの指摘の為に生徒と密接距離であったり、規模を短縮しての撮影に臨む訳ですから時間も限られてきます。

ブライダル業界ですが、結婚式が中止になったり延期になったりと業界への打撃は非常に大きいものです。
三密を控えつつの行動となると結婚式どころではないですからね。仕事があるとしても結婚式の前撮りだったり…その程度しかありません。

先日ブライダル関係のクライアントと話をしたところ、「今まで通りの仕事は今後しばらく出来ない」と言われてしまいましたが、仰る通りだと思いましたね。新型コロナウイルスが終息するまではやむを得ない状況である事は間違いありません。

メイクも至近距離の密接、カメラマンのポージング指示も至近距離の密接、式場内は密閉及び密室空間、会場はだいたい狭いので密接密集、と挙げればキリがないほど出てきます。

私の前職はブライダルやパーティのサービスでしたが、4月からの仕事はほぼ全滅と伺いました。

パーティや宴会などの仕事も勿論セミナーから懇親会など三密になりますので飲食業界にも大きな影響がありカメラマンはあらゆる三密の下の元で成り立っている商売ですので、これから第二波第三波新型コロナウイルスの驚異はありますし年内に本腰を入れた仕事の再開は難しいかもしれません。

広告関連や雑誌関連の仕事も打ち合わせすら満足に行えない状況ですので、被写体との接近も難しくスタジオでの撮影やイベント行事の撮影も人が密集する環境になります。

その様な状況ではソーシャルディスタンスの距離を確保しながらでは仕事になりません。広告する為の人物撮影すら難しいので、会社所属のカメラマンや個人事業主フリーランスカメラマン…フォトグラファーは阿鼻叫喚の渦中に居るのです。

写真家や趣味のネイチャーフォト

f:id:nbyt:20200529041308j:plain

写真家やカメラ趣味で風景を撮る方も現在では苦しい状況下でしょう。

なにせ県を跨ぐ移動の自粛は解除されていませんのでロケ地に赴くことすら困難な状況です。
私自身も趣味で風景撮影などはよくしていましたが、今年の4月からは自宅でしかカメラを握っていません。
仮に被写体があったとしてもスーパーやドラッグストアと自宅を行き来する程度なので、通り掛かった時に猫や夕焼けを撮影するくらいしか機会がありません。
日頃の食材や日用品の買い出しでもなるべく人と接する事を控えています。

最近はカメラを趣味にする方も増えていますし、外出が出来ず被写体に恵まれないというのは精神的な疲弊を免れません。

自宅に籠りがちな日々を送るので、過去に撮影した写真のレタッチや写真技術に関する書籍やネットなどで時間を潰す他ないのが実情です。

今後は未知の領域

f:id:nbyt:20200529041407p:plain

未曾有の危機に立たされているカメラマン・フォトグラファーの多くは最悪の場合、仕事道具である高価な機材を処分しない限り生計を立てるのが困難なほどの窮地にいるのが現実です。

政府では個人事業主フリーランスへの支援を行う…と言っていますが果たしてどれだけの期間を賄ってくれるかも不透明な現状です。

新型コロナウイルスにより三密を控えソーシャルディスタンスを保つという事態、このままだとカメラマンが廃業したり、趣味で撮影していた方も…やっとの想いで購入した思い入れのある機材を家計や生活費捻出の為に手放す事もあるかもしれません。

それでも自分が選んだ道ですから、今自分に出来る事を少しずつやっていくのが賢明だと私は思います。 自分自身を変えてくれたカメラと写真は沢山の思い出と機会をくれました。だからこそ今は耐えて、時期が来ればまた撮影を生業として生きる人生でありたい。

いち早く終息し普段通りの生活が出来る環境に戻って欲しいと願うばかりです。