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デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

自家感作性皮膚炎という恐ろしい病。

こんにちは、TATSUNORIです。

先日の記事に少し触れた自家感作性皮膚炎についてお話しようかと思います。

nbyt.hatenablog.com

2018年梅雨頃にブヨに29箇所噛まれてしまい、あまりの痒さに夜も眠れない日々が続いていました。

あまり聞き慣れない皮膚炎だと思いますが、痒さのレベルはアトピーの酷い症状とほぼ同じ…もしくはそれ以上と言われています。

自家感作性皮膚炎とは

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

難治性の皮膚炎の疾患です。最大の特徴として激しい痒みが恒常的に訪れます。
貨幣状湿疹結節性痒疹原発疹となり自家感作性皮膚炎へ移行するパターンが多いです。

私の場合はブヨに噛まれた患部を掻き壊してしまい結節性痒疹になってしまいました。その結果、原発疹となり自家感作性皮膚炎となりました。

自家感作性皮膚炎とは文字通り、自分のアレルゲン抗体が全身を巡り顔以外の全身に発疹が発生します。

身体の至る所まで発疹が発生するので他人に感染しないか心配になる方が居ますが、自分の抗体だけで起きているので他人に感染る事はありません。

この発疹は特に赤みを帯びてない肌でさえ痒みを感じる事で掻痒行為をしてしまい肌が痒みと認識し発疹が炎症として出てきます。

この痒みはとにかく耐え難いのです。夜はもちろん寝付けませんし、痒みで中途覚醒していまう事もよくあります。

それからくるストレスにより不眠症うつ病などの二次併発の疾患もあるので注意が必要です。
特に不眠は日頃の疲労や心身的ストレスを抱えやすくなるので速やかに医師へご相談ください。

自家感作性皮膚炎に効くもの

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どこにでも売っている長年愛されるヤクルト

これは私も苦悩しながら色々と試行錯誤したものです。
あくまで気休めに使用している物がありますが、自家感作性皮膚炎第二波や第三波があり、その時の発疹は最初の時より少なかったり痒みが少なくなりました。

毎日欠かさず継続しているのはヤクルトです。

ヤクルトなどの乳酸菌飲料アトピー性皮膚炎に効くと有名で公式ページにも記載されています。
アレルギー体質の改善と免疫バランスの正常化、皮膚のバリア機能強化に有効なのです。

維持費は1日40円程ですが毎日の激しい痒みによるストレスが緩和されるのなら安い買い物です。

よもぎ茶が効くとも言われていますが、これは漢方の一種の作用なので個人差があります。
私もよもぎ茶を継続して飲んでいましたが、漢方が効く方なら多少なり改善はされる可能性があります。

自家感作性皮膚炎の治療

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ステロイド内服

自家感作性皮膚炎の治療は皮膚科で診てもらうのが適切です。 ただこの皮膚疾患は診断して貰っても判明しにくいのが厄介でして、病名がわかるまで何件も皮膚科や総合病院を訪れる方が多いそうです。

基本的に自家感作性皮膚炎の治療は対症療法です。
対症療法とは症状に応じた適切な内服、外用塗布を用いて治療する事です。

自家感作性皮膚炎の場合は主にステロイド内服ステロイド外用で治療を行います。

どちらも副腎皮質ホルモン剤になるので長期的な使用は副作用が出てくるので使用には注意を払ってください。

主な副作用は免疫力低下白血球増加血圧低下です。 個人差がある副作用は倦怠感頭痛背中の痛み腰痛筋肉の強張り吐き気喉の渇きなどです。

ステロイド外用剤の副作用はにきび多毛もくしは発毛皮膚の菲薄化などになります。

ステロイドは副作用が怖くて使いたくない、という方も多いかと思います。
しかしステロイドは正しい使い方をすれば炎症を抑える効果は非常に強いですし短期間での使用なら副作用は特に問題ありません。
ステロイドの副作用が怖いのは長期的な継続使用によるものです。

特に内服の場合は免疫力の低下があるので注意してください。
風邪インフルエンザに罹りやすくなってしまうのはもちろん、今は新型コロナウイルスの驚異もありますので人一倍気を付けなくてはなりません。

ステロイドだけではなく、保湿や抗生物質が必要になる場合もあります。

保湿は毎日欠かさない

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ヒルドイドとヘパリン類似物質スプレー

気を付けたいのは保湿です。冬場の場合は肌が乾燥しやすく肌を掻きむしってしまう事もあるので市販されている化粧水などを患部に塗布するのは心掛けましょう。

望ましいのは皮膚科で出されるヒルドイドなどの保湿力の高いヘパリン類似物質のクリームかスプレーです。
塗布するのはシャワーを浴びた直後が一番良いです。
これはエイジングケアと同じくお風呂やシャワーを済ませ身体から水分が抜けるの前に行うのが適切なので。

どうしても痒くて我慢出来ない時は

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高熱の熱湯シャワー

これは正直肌の負担が強いのであまり勧めるべきではないのですが…
45度〜48度熱湯シャワー痒みを一時的に遮断してくれます。持続時間は容態にもよりますが大体3〜6時間です。
痒みというのは痛覚と同じ自由神経終末で受容されますが、かゆみと痛みの相互作用などの詳しい部分に関しては未だ明確な理由は不明のままです。

それと熱湯シャワーを患部に当てると めちゃくちゃ気持ちいい です。
2ちゃんねるの一部界隈でも話題になるほどの快感があります。例えるのが難しいのですけれども…

ただしこれは自己責任になります。医師も勧めたりはしません。

もちろん熱湯のシャワーは高温過ぎると肌に悪影響を及ぼしますので気を付けてください。48度ともなればシャワーでさえものぼせます。
もし熱湯シャワーをする際はすぐに保湿を行ってくださいね、ただでさえ肌にダメージがあるので。

これはあくまで持論になりますが掻痒行為をして肌を悪化させるより、熱湯シャワーで一時的な痛覚の麻痺をさせ痒みを遮断させてからぐっすり眠れるほうが心身的なストレスも緩和されるからです。
ただ高熱の使用になりますのでプロパンガスの方はガス代の使用料金にご注意ください、46度以上の熱湯は都市ガスでさえも結構な額になります。

自家感作性皮膚炎の治療中NG行為

ステロイド内服中の時期に飲んではいけません。

チョコレートなど甘い物が好きな方は少量に抑えてください。
成分にコバルトやニッケルなど金属アレルギー症状が出やすくなる食品なので、もし食べるのであれば少なめで。板チョコ1枚とかはダメです。

普段の食事では辛い食べものも体温が上昇しやすくなり発疹を活性化させやすいので食べないほうが無難です。カレーなどは辛口でない程度にしましょう。

日常生活では紫外線にも気を付けてください。
強い陽射しは元々肌へのダメージが強いので薄手の長袖を羽織ったり、日焼け止めなどで対処しないと大惨事になります。
体験談として私が2018年のとある花火大会の撮影で6時間待っていた際、日傘をさしていても日焼けと発疹のダブルパンチで数日間は動けませんでした。

自家感作性皮膚炎の二次併発として手足の汗疱が出る事があります。
むやみに指や手のひらにある汗疱を潰してしまうと、それが原因になりあちこちに散布します。潰した汗疱から浸出液が出て皮膚が治りかけている時に指がかさぶたでまともに動きません

自家感作性皮膚炎の完治後は?

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

驚くべき事に自家感作性皮膚炎は完治すると色素沈着から徐々にたまご肌のように綺麗になります。
私も2019年の夏には一度完治したのですが、あれだけ酷かった皮膚炎が嘘のように綺麗になりました。

ただ初冬の時期に原発疹が再び痒みを起こし始め11月には自家感作性皮膚炎の再発を起こしました。
医師から完治したと言われたはいえ油断はならないと思いましたね。少しでも違和感を覚えたら速やかな受診をお勧め致します。

最後に

ブヨという吸血昆虫からここまで心身的な苦痛に遭うとは想像もしていませんでした。
これから自然の多い地域へ遊びに赴く方はご注意くださいね。

私も治療や発疹への知識や創意工夫をしながら今も闘病しております。

この記事を読んでいる同胞達へ…長い闘病になりますが完治の時期は必ず訪れます
決して挫けず、前向きに治療をしていきましょう。