写真で人生が変わった人。

デジモノとガジェットが好きなフリーランスカメラマンのライフハック雑記

カメラとレンズの高湿度カビ対策。

こんにちは、たつのり (@t_nby)です。

最近は20度を平気で越えて夏日では30度を観測する所も出てきていますね。
そうなると湿度が高くなるのでカビが繁殖しやすい時期になります。
これから梅雨〜夏になるので湿度が高くなり、カビにとっては最適な条件になるので要注意。

そうです、カメラレンズにとって最悪の敵と言えるでしょう。
なので今日はカメラやレンズの湿度対策についてお話しようと思います。

カメラとレンズの湿度対策って?

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

簡単に言ってしまえばカメラもレンズもカビが生えます。 カメラを触ったばかりの人にはあまり馴染みがなかったり、知らなかったといった方も居ると思います。

カメラもレンズもピンキリですが、高価な機材な事には変わりありません。 私にとっては大事な商売道具なので湿度の対策をしないと、最悪の場合は仕事が出来なくなる事もあります。

それくらい天敵と言って差し支えないでしょう。しかしカビ対策をしっかり行えば問題はありません。

カメラとレンズにカビが生える原因

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※写真はイメージです。(画像 : いらすとや / irasutoya.com/)

これは人間の皮脂やフケ汚れなどが大きな原因です。
空気中のカビが上記を栄養源として繁殖し写真に大きな被害をもたらします。

なのでコンデジ小型ミラーレス機などその辺に置いたり、壁にストラップごと掛けてある…といったのはNGです。

クローゼットにカメラとレンズを入れたバッグごと保管するのもいけません。
寧ろそれはカビには絶好の条件になるからです。

クローゼットにカビ対策してたのに衣類がカビてる!といった体験をした事がある方は少なからず居るでしょう、つまり湿気を溜めやすく暗所に置くと無風の状態でカビが居座る原因になるからですね。

カメラとレンズにカビが生えるとどうなるの?

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

カメラはイメージセンサーミラー部分にカビが繁殖しやすく、ここに発生すると大変です。
センサーが汚れているだけで写真に甚大な被害が出るので最悪の場合はオーバーホールで分解清掃をしなくてはいけません。これに掛かる費用はピンキリですが5万〜10万掛かったりします。
レンズは前玉と後玉にカビが繁殖しやすく、カメラと同じくオーバーホール3万〜10万は必要になります。
またズームレンズの場合はレンズのズーム部分の隙間から埃や塵などが混入しやすいので要注意。 しかもカビを取り除いたとしても菌は残るので再発の可能性が高いのです。

たかがカビ。されどカビ。

なので自衛は出来る限り行いましょう。

カメラをレンズをカビから守る為には

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東洋リビングの電子防湿庫

理想的なのは電子防湿庫です。数万円しますが、コンセントに挿しておくだけでカメラやレンズを湿気から守ってくれます。機材類を纏めておけるのも利点ですね。専用の鍵があったりするので。

光触媒搭載の電子防湿庫は高価だけに湿度管理はもちろん、微細な不純物を分解除去したり脱臭までも…非常に強力で頼りがいがあります。

しかし電子防湿庫は結構お高い金額になるのです…そこまでお金を掛けたくない!という方にも出来る防湿対策があります。

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ナカバヤシ ドライボックス8L

ドライボックスという密閉型の防湿庫があります。
これは至ってシンプルな物になりますが、低コストで抑える事が出来ますし最低限の効果は担ってくれます。

私が電子防湿庫の他に使用しているのはナカバヤシのドライボックスです。湿度計が付いてるので管理しやすいです。 ドライボックスは自分が所持している機材の容量と相談になりますね。8Lの物はトレイが付いているので何かと便利なのも魅力。

しかし電子防湿庫とは違い、自分で湿度を定期的に管理しなくてはいけません。
一般的なシリカゲル防湿剤は密閉してから2〜3日経過しないと最適な湿度にならないのも懸念点です。

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東洋リビング モバイルドライ

そこで使用するのが東洋リビングのモバイルドライ。
モバイルドライを併用するのがドライボックスの適した使い方です。

東洋リビング モバイルドライ MD-3 ホワイト

東洋リビング モバイルドライ MD-3 ホワイト

  • 発売日: 2019/10/01
  • メディア: Camera

モバイルドライは除湿ユニットをコンセントに挿し加熱して使用します。
何度でも使えるので旅行先でも重宝しますので1つあるだけで利便性が天と地ほどの差が出ます。

注意点としてコンセントから抜いた状態で5分は置いておくこと。
モバイルドライは熱を持った状態になりますので冷ます必要があります。

インジゲーターがピンクの時は除湿効果なしブルーになれば除湿効果あり、と判断しやすいのも扱いやすくて良いですね。

モバイルドライは除湿効果が高く、ものの数時間でカメラやレンズの保管に適した湿度にしてくれます。
しかし除湿効果が強すぎる場合もあるので、カメラやレンズにコーティングされている素材や接着材などが劣化したりしてしまうので湿度は40%前後をキープするようにしましょう。

防湿庫の他に用意するもの

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HAKUBA キングドライと防カビフレンズ

これは最低限のランニングコストだと認識してください。
必要なのは除湿剤防カビ剤です。

HAKUBA 強力乾燥剤 キングドライ 3パック KMC-33S

HAKUBA 強力乾燥剤 キングドライ 3パック KMC-33S

  • 発売日: 2007/10/15
  • メディア: Camera

私が愛用している除湿剤はHAKUBAキングドラです。
予備で10パックくらいあると思います。それくらい気にしてるんです。カビ怖いもん。
こちらは使用期限が記載されていませんが、白いマスキングテープを貼ってその上に油性ペンで日付を書いています。

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キングドライに日付記載

除湿剤は膨らんできたら替えるタイミングの目安になります。
膨らむほど除湿効果も薄れるのでお気を付けください。

それと防カビ剤ですね、こちらもHAKUBA製になります。

HAKUBA レンズ専用防カビ剤 フレンズ KMC-62

HAKUBA レンズ専用防カビ剤 フレンズ KMC-62

  • 発売日: 2015/09/07
  • メディア: Camera

どちらも結構幅を取るので、私は防カビ剤を蓋の裏に貼っています。

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トレイ裏に防カビ剤

あとは使用開始日を記載するだけです。使用期限は1年が目処ですが、私は半年に一度替えています。だってカビ怖いもん。

やりすぎかもしれませんがリュックやショルダーバッグにも必ず除湿剤は入れています。
水辺付近に赴いた際や、唐突な雨に打たれる事もありますので何があるかわかりませんし。気休めでも私は使用しています。

大切な機材を守る為に

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※写真はイメージです。(画像 : 写真AC / photo-ac.com)

出来る事はするべきです。カビが生えてからは手遅れになってしまいますので。
オーバーホールともなれば費用が嵩むだけではなく2週間ほど要します。

その間に撮れたかもしれないシャッターチャンスを失う訳にはいきません。

ちなみに私の知人のプロカメラマンは湿度管理をしていなかったので…

見事にカビとお友達になりました。
あれだけ言ったのに…

最後にひとつ。

カビは全ての機材を巻き込みます。

皆さん気を付けてくださいね…